DIY Material

建築の専門家がDIY材料の正しい知識と使い方をご紹介します


オイルクロス

オイルクロスは100年以上前から利用されています。元々は床材や衣類、ワゴンカバーなどあらゆるものに使われるなくてはならない防水布でしたが、拭けば汚れが落ちる装飾的なテーカレクロスとしても用いられるようになりました。昔のオイルクロスは樹脂コーティングだったためひび割れたりはがれたりしましたが、現在はハイテク素材のビニールでコーティングされているので、柔軟で耐久性に優れた防水素材となっています。

特徴

フロアクロス(床敷き)は分厚いキャンバス地・ジュート・バーラップ(黄麻布)を材料に、サイズ(糊料)を塗って油性塗料でコーティングし、さらに様々なプリント・ニスかけ・ロールかけなどの工程を経て作られていました。現在はフロアクロスの代わりにリノリウムが使われているので、オイルクロスといえは目の細かいコットン製フアブリック(またはフランネル)にPVCビニールをコーティングして作られるのが普通です。オイルクロスは水を通しません。裏打ちがコットンメッシュなのでハサミで簡単に切れ、ミシンで縫うこともできます(縁はシリコン糊でシ-ルします)。ほころびたり裂けたりせず、ほつれることもないので縁の処理は不要です。染みや汚れに強く丈夫で、布なとで拭き取ればきれいになります。

用途とメンテナンス

オイルクロスは鮮やかな色彩(キンガム柄や花柄が一般的)や、動物や木を描いた伝統的テサイン(昔のままの印刷用ロールを使っているメーカーもあります)が人気です。防水性があるので屋外用のテープルクロス・ランチョンマット・オーニング(日よけ)・クッションカバー・椅子のシートに最適です。屋内では、工作時の保護用テーフルクロス・拭き掃除が可能なキッチンカーテン・ランプセード・側地・引き出しのライナー、段ホール製ポックスやくずかごのカバー材などに、装飾性と実用性を兼ね備えた素材として使えます。黒と緑の「黒板シート」は黒板用ビニール(文字を消すことができ、何度でも使えます)です。クリーニングは低温で手洗い、アイロンをかける際は必す裏地から一定量のスチームで。丸めず折りたたんで保管しますが、折りじわは開いて自然に伸ばします。

安全性と環境性

オイルクロスに毒性はありませんが、ビニールは生分解しません。素材を混ぜてあるためリサイクルは容易とはいえず、再利用が求められます。

入手先

フアブリック取扱店・テパート。

仕様

標準サイズロール:122cm><10.8m。 家庭用既製品もあります(エプロン・オーニング・テーブルクロスなど)。